初心者のための高尾山紅葉案内|10分先のもみじ台まで行こう

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普段登山をしない人でも紅葉の時期に高尾山に足を運ぶ人は多いと思います。
多くの人が高尾山の山頂まで行ったらそのまま引き返してしまうのを見て「勿体無いなぁ」と毎回感じています。あと10分くらい奥に進めばもう1ヶ所素敵な場所があるのに…と。紅葉の時期なら尚更です。

 

ただ、それは無理もない話だと思います。登山をする人なら知らない人なんていないだろうというメジャーな場所であっても、滅多に来ない人には分からないものです。

 

冒頭の写真は高尾山の山頂ではありません。 高尾山の山頂から10分ほど先に進んだ所にある「もみじ台」です。名前の通り紅葉の時期はもみじが素晴らしく、富士山の展望も抜群な場所です。茶屋もあるので休憩にはもってこい。

 

高尾山山頂を堪能したら、あと10分ほど頑張って先に進んでみませんか?

 

 …とは言うものの、普段高尾山に来ることの無い人は高尾山の山頂まで歩くだけでも疲れてしまうと思うので、行きか帰りは乗り物(ケーブルカー・リフト)を使って体力を温存する作戦はいかがでしょう。体力に自信が無ければ往復とも乗り物を使用しても◎。(登山ガチ勢の皆様はもちろん往復徒歩で構いません)

 

ただ、ひとつだけお願いがあります。

普段登山をしない方は、高尾山山頂に到着した時刻12:30を過ぎていたらたとえ10分先でもこの先には進まないで頂きたいのです。理由は後述します。

 

(それに午前中に山の上に着いた方が富士山も綺麗に見えますよ。)

 

 

 高尾山までのアクセス

 

この写真の撮影日

2017年11月16日(木)

 

高尾山口駅周辺情報

  • 駅前に綺麗なトイレ有り
  • 駅前に自動販売機・売店有り
  • 駅前に下山後、靴を洗える水場有り
  • 駅前に温泉有り
  • (つまり駅前充実しすぎ)
  • 食事所:駅周辺及び高尾山1号路の道中に多数有り

 

電車を降りたらすぐ登山口ってなかなか無い

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ケーブルカー・リフト乗り場は徒歩2分といったところでしょうか。登山をする人間にとっては大変ありがたい話です。「玄関開けたら2分でご飯」状態です(きっと若い人には解らないフレーズです)。麓の紅葉も綺麗なので、乗り物の列に並ぶ前に堪能してはいかがでしょう。

 

 

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いきなり話は前後しますが、これは下山後に撮った「平日12時」のケーブルカー乗り場の行列です。紅葉の時期は平日でもこのくらい並びます。この日は40分待ちだとアナウンスされていました。せっかく山頂まで行って景色を楽しむなら、午後は雲も出やすいので午前10時までにはケーブルカー・リフトに乗って中腹に着いておきたいところです。

 

 

ケーブルカー or リフト

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写真上がリフト、下がケーブルカー乗り場から見た紅葉。ケーブルカーもリフトも同じ金額です。

日によって違いがあるかもしれませんが

  • リフトの方が空いていて行列も少ないように感じる
  • 紅葉している木はケーブルカー周辺の方が多い
  • しかし紅葉時期のケーブルカーは満員状態なので、紅葉をじっくり見ることのできる窓側に行けるかは運

です。どちらを使用するかはお好きな方で。行きも帰りも乗り物を考えている場合はリフトとケーブルカーの両方乗っても素敵ですね。

 

 

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ケーブルカー・リフトから降りたら舗装された1号路を歩き始めます。昔は山頂まで98%舗装路でしたが今では100%舗装路です。

 

 

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道中は神社もありますし、

 

 

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天狗もいますし、
 

 

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看板犬がいるお店もありますよ。

山頂までは1時間ほどですが、道中は誘惑もいっぱいあるので黙々淡々と歩かない限り1時間ではたどり着けないと思った方が良いです。食べ歩きが出来るお店が沢山ありますから時間を多めに取ってゆっくり歩くのも良いですね。

 

そんなお店の紹介は今回ばっさりカットして先に進みます。

 

 

道中よく聞かれるポイント

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 登山の格好をしているとよくここで「どちらの道が山頂に繋がっていますか?」と聞かれます。同じ場所に出るのでどちらでも大丈夫です。女坂はなだらかな坂を、男坂は108段の階段を登ります。男坂の108段は煩悩の数と一緒で、1段登るごとに煩悩が消えていくとかなんとか…。

 

 

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山頂手前に立派な建物がありますが、これ、トイレです。トイレだけなのに2階建です。

 

 

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 トイレを過ぎたら山頂はすぐそこです。

 

 

 

山頂だけで帰るなんて勿体無い 

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ただでさえ混んでいる高尾山、紅葉の時期は平日でも沢山の人で賑わいます。

 

 

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奥に進むと右手にこのような道があるので進みましょう。

 

 

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少し進むとなにやら看板が。さらにこの奥を進みます。少々階段を下りますが、頑張って。

 

 

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階段を下りきるとこのような場所に。

 

 

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「これより先は奥高尾です」の看板。この分岐を左に進みます(階段からまっすぐ歩くイメージです)。

ちなみにこの先に進むと小仏城山・景信山・陣馬山と続きます。5〜6時間かかります。どれも良いお山なので、慣れて長い時間歩けるようになってきたら是非。

 

 

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すると、すぐにこのような場所に出ます。

 

 

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「もみじ台・細田屋(茶屋)」に到着です。階段さえクリアすればあっという間です。

 

 

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もみじ台というだけあって上を見上げると沢山のもみじ。

 

 

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茶屋からは天気が良ければ丹沢の山々と富士山を見る事が出来ます。

 

 

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富士山がみえ……この日は曇に隠れてしまって右すそしか見えませんでした。

 

 

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細田屋さん自慢の一品はなめこ汁(¥350、2017/11現在)。みつば入りで疲れた体に染み渡ります。1品頼めば持参したおにぎりなどと一緒に食べても良いので非常にありがたいです。

写真の隅にビール缶が写っているのは内緒です(ビールの他にも蕎麦やおでんなど販売しています)。

 

 

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店を少し進んだ先にもベンチがあります。細田屋で何も買わずお弁当だけを広げる場合などはこちらで。この日は遠足で来ていた幼稚園児がお弁当を広げていました。ただ細田屋に比べると富士山は見えにくいのが難点です。

 

 

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もみじ台も混雑していますが高尾山の喧騒に比べたら雲泥の差。山と紅葉を見ながら素敵な時間を過ごせます。

 

 

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もみじ台から高尾山山頂に戻るには階段を上り直さなければいけません。これが疲れるので、乗り物で体力を温存しておくことをオススメしたのです。階段、辛いですよね。

 

帰りはそのまま来た道を戻ります。どうぞお気をつけて。

 

 

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そういえば…

高尾山山頂には「おそうじ小僧」という像があるのですが、端にポツンとあるためか人気がない(ような気がする)ので、もっと見てあげてください。カワイイので。

 

 


 

 

ここで冒頭に話した「高尾山山頂に到着した時刻12:30を過ぎていたらこの先(もみじ台)には進まないで頂きたいのです」に戻ります。

 

  • 高尾山頂が12:30、もみじ台に12:40
  • もみじ台で食事をとったりゆっくりしたとして40分、13:20
  • 高尾山頂に戻って13:30
  • ケーブルカー・リフト乗り場まで戻って1時間、14:30
  • もし下山は乗り物を使わず歩くとしたら、さらに40分、15:10

 

 

秋冬の山ではなるべく15時までに下山するよう計画を立てるのが望ましいです。

 

 いくら舗装されていても山は山。15時を過ぎると平地と違って山は日が陰り始めます。どんどん暗くなり16時過ぎた頃には真っ暗です。

 

帰りにケーブルカー・リフトを使うとしても、帰りの方が混雑するので長時間並ぶでしょう。当たり前ですが日が陰れば寒くなります。防寒対策をして行ったとしても長時間寒い場所で並ぶのは苦痛です。それに真っ暗では乗り物からは何の景色も見えません。

 

乗り物を使わずに歩いて帰るならばなおのこと。舗装された1号路ですら街灯のようなものはありません。真っ暗な中を歩いて帰るのは大変危険です。慣れていない方がもみじ台に寄って安全に帰るためには高尾山山頂12:30がギリギリのラインではないかと思います。

 

 

先日テレビで真っ暗になった高尾山で歩いて下山することも出来ずケーブルカー・リフトに長時間並ぶ人達の様子が放映されていました。スマホの灯りを頼りに帰ろうとする無謀な人達もいました。舗装された一本道だと侮ることなかれ。一歩間違えれば道迷いしたり、足を外して大怪我です。真っ暗でも舗装されているから大丈夫という考えは甘いのです。

 

 

こんな事を言うのはおせっかいなのかもかもしれません。

 

ただ、楽しい思いが一転して辛い思いにならないよう、こんなことで山が嫌いにならないよう、楽しいまま帰路について欲しいと切に願っています。