雪とミツマタを同時に楽しむ山歩き 西丹沢・檜洞丸(ツツジ新道往復)

 

f:id:peach_mo:20180327163820j:plain

上は積雪30cm。

 

f:id:peach_mo:20180327163829j:plain

下はミツマタ満開。

 

2018/03/25、雪を求めて西丹沢は檜洞丸へ。

2018年の春分の日関東甲信の山沿いを中心に季節外れの雪が降り、奥多摩の三頭山では13人が遭難したという事件もあったので記憶に残っている方も多いのでは。

そんなまとまった降雪後の土日とあれば、皆、雪を求めて檜洞丸に来た…ものだと思っていたのです。思っていたのですが…

 

 

アクセス

 

この写真の撮影日

2018年03月25日(日)

 

 

地図

f:id:peach_mo:20180327163835p:plain

檜洞丸は山と高原地図の「丹沢」に載っています。登山には必ず地図を携帯するようにしましょう。

 

山と高原地図 丹沢 (山と高原地図 29)

山と高原地図 丹沢 (山と高原地図 29)

  

 

下界は春でもお山は冬

このフレーズ、よく目にしませんか?えっ、しないですか?よく警察署からのお知らせとか山の本とかに書いてあるんですけど、気にしたことはないですか?

 

先日都心でも雪が降りました。お山は当然雪。

「下界は春でもお山は冬」。山に登る人なら知ってて当たり前だと思っていたんです。

 

しかし。バスで檜洞丸の入り口「西丹沢ビジターセンター」に着いた時にびっくりしたのです。お山の上は雪なのに、ハーフパンツで来ている人たちがいることに。若いから大丈夫なのかな?それとも雪山だと思わなかったのかな…?

 

ベンチに座って「雪だって。どうするー?」と相談するパーティもちらほら。そっか…みんな雪遊びに来たのでは無かったんだ…。

 

お山はまだ冬だよ…私なんて犬越路にトレース無いって聞いてこの日はワカンまで持って行ったよ…ツツジ新道往復予定ではあったけど。

 

あと、山の上の方では何度もバランスを崩して転びそうになりそうな人にも遭遇。聞けばアイゼンを持っていないとのこと。アイゼン持っていないのになんでわざわざ檜洞丸を選んだんだろう…。アイゼンを買ってから来るという選択肢はなかったんだろうか。

 

山は逃げません、季節は巡ります。

 

下界は春

f:id:peach_mo:20180327163806j:plain

ということで、雪と戯れるためにやってきた檜洞丸ですが下の方ではミツマタが満開でした。ミツマタのことは気にしていなかったので、これは嬉しい誤算です。

 

f:id:peach_mo:20180327163828j:plain

ミツマタはかわいい。かわいいは正義。同じような写真を何枚も撮ってしまいました。

 

 

ゴーラ沢の渡り方

f:id:peach_mo:20180327163807j:plain

昔、私が檜洞丸に行きたいと思って地図を見るとゴーラ沢出合あたりに「迷(迷いやすい)」の文字が。また、「ゴーラ沢を渡る時は気をつけよう」と書いてあるところはあるものの沢の渡り方について書いてあるところは見つかりませんでした。

 

実際に行ってみれば(雨等で増水していなければ)なんてことはなく、迷うことも無いのですが、初心者の頃は「現地に行って渡り方がわからなかったらどうしよう」といらぬ心配をしたものです。

 

そんな私と同じ思いをしている誰かがいるかもしれない。ということで今回、図解してみました。

f:id:peach_mo:20180327163833j:plain

1.看板の左手を見ると丸太がかかっているのでそちらに進む

2.丸太をわたる

3.そのまま上に目をやると階段が見える

4.階段を登る

 

…以上です。

どこにも書いていなかった理由が今ならわかります。簡単すぎて解説の必要など無かったのだ、と。それにしても地図にはなぜ「迷」のマークがついていたのでしょう…。

 

 

登山口〜中腹

f:id:peach_mo:20180327163810j:plain

f:id:peach_mo:20180327163834j:plain

f:id:peach_mo:20180327163811j:plain

 ツツジ新道は犬越路を通るルートに比べれば難しくはないのですが、急登もあったりハシゴもあったりなので「初心者が最初に登る山」としてはあまりオススメできません。しかしステップアップの場としては非常に良い山だと思います。お山に慣れてきたら是非。

 

 

お山の上は冬だけど

f:id:peach_mo:20180327163813j:plain

周囲の山も先日の雪ですっかり白くなりました。

ただ、空の霞み具合に春を感じます。

 

f:id:peach_mo:20180327163814j:plain

道中は富士山がよく見える場所も。

 

f:id:peach_mo:20180327163815j:plain

f:id:peach_mo:20180327163817j:plain

木の階段や木道が出てくると「ああ、丹沢登ってるなぁ」と実感しませんか?

 

f:id:peach_mo:20180327163818j:plain

先日の雪で倒れてしまった木。この2日後に神奈川県自然環境保全センターの方により撤去されたそうです。

 

f:id:peach_mo:20180327163831j:plain

檜洞丸山頂。

 

f:id:peach_mo:20180327163823j:plain

山頂自体は木々に覆われていて、展望があるとは言いがたいですが…

 

f:id:peach_mo:20180327163822j:plain

山頂から1〜2分青ヶ岳山荘方面に進むと丹沢最高峰・蛭ヶ岳を拝めます。

そして、檜洞丸へ来たなら犬越路方面に寄ってほしいのです。ツツジ新道往復の予定でも、1〜2分だけで良いので下ってみてほしいのです。

 

 

山頂から犬越路方面

f:id:peach_mo:20180327163825j:plain

 犬越路方面に1〜2分下ると、このような見晴らしの良い場所に出ます。奥には大室山の姿も。

 

f:id:peach_mo:20180327163826j:plain

見晴らしが良いのは正面だけではありません。左に目をやると富士山が。

 

f:id:peach_mo:20180327163836j:plain

 檜洞丸が見通しのよくない山なだけに、ここからの景色は絶対に見てほしいなぁと思います。

 

犬越路方面はツツジ新道に比べて鎖場や岩場が多いので雪が降ると人があまり通らないので、この日の前日までノートレースだったとのことでした。この日に数名通ったようですが、積雪時にはアイゼンが無いと非常に危険です。アイゼンが無いのに犬越路方面に下ろうとしていた人を全力で止めました。

 

雪の無い季節でも鎖場岩場に難儀するする人が多く渋滞することもしばしば。もし帰りに犬越路を通る場合は、時間に余裕を持った計画をたてるのが良いでしょう。

 

 

 5月下旬になればシロヤシオツツジミツバツツジが咲く西丹沢の盟主・檜洞丸。次回はツツジが満開な頃に足を運びたいと思います。