展望広がる北丹沢・南山へミニハイク 丹沢オールスターを眺める特等席へ
「ガッツリ登りたい訳ではないけれど、どこかの山にいきたいな。」そんな時、ありませんか?
そんな時は神奈川県の宮ヶ瀬湖近くにある北丹沢・南山(544m)でお手軽ハイクなどいかがでしょう。電車バスでも車でもアクセス可能で、登り1時間半・下り1時間15分。低山だからと馬鹿にすることなかれ。展望の良い山頂では丹沢オールスターが望める特等席が待っています。
ただし夏場は蛭(ヒル)が多いのであまりオススメできません。晩秋~春が南山のシーズンといったところでしょうか。
アクセス
バスの場合
車の場合
- 神奈川県道64号で「鳥居原ふれあいの館」へ
- 駐車場無料 時間:09:00〜17:00
(カーナビ設定 住所:神奈川県相模原市緑区鳥屋1674 電話:042-785-7300)
この写真の撮影日
2018年03月17日(土)
2013年02月24日(日)
地図
南山は山と高原地図の「丹沢」に載っています。迷うような道ではありませんが、登山には必ず地図を携帯するようにしましょう。
鳥居原ふれあいの館から登山口まで
橋本駅から鳥居原ふれあいの館まではバスで50分程です。
早朝だと鳥居原ふれあいの館は空いていませんが、下山後ここでご飯を買うのも良いですよ。もちろん山頂で食べても良いのですが、その場合は(というかこの辺り一帯は)注意が必要です。理由は後述します。
車で来る場合は駐車場が9時からなので注意が必要です。
広い駐車場はありがたいことに無料。170台ほど停めることができるようです。
宮ヶ瀬湖にかかるオレンジ色の橋は「虹の大橋」。奥には丹沢山塊。
南山の登山口は駐車場すぐ横の道路を2分ほど歩いたところにあります。
注意書きにもある通り、ここは暖かくなると蛭が沢山出てきます。
冬場に神奈川県の自然公園指導員やパークレンジャーの人達がヤマビル対策で落ち葉かきをしているのに何度か遭遇したことがあります。ヤマビルは乾燥に弱いので「落ち葉をかく→湿った場所に太陽が当たる→落ち葉が乾燥する→蛭の繁殖を防ぐ」という効果があるのだそうです。
冬限定ですが狩猟を行っていることもあるので、南山を歩く時、私は「人間通ってます!」と言わんばかりに熊鈴を鳴らして歩きます。
ということで、(必要に応じて蛭避けのスプレーなどを足に振りまいたら)ここから登っていきましょう。
登山口〜権現平まで
いきなりモザイクの写真ですみません。
お食事中の方もすみません。
登山口〜権現平までは登山道にコロコロとした動物のフンによく遭遇します。下を確かめないでポンとザックを下ろしたりしたら大惨事になる事がありますので、どうか気をつけて。
しばらく展望のない道を歩きます。
鉄塔が出てきてほっと一息。
平坦な道になったと思ったのに、
階段が現れてグイグイ登らされたりして。
そんなこんなで1時間くらい歩き進めると、トイレが出現します。
ちなみにこちらのトイレ、冬季は閉鎖されているので注意が必要です。
開きっぱなしの金網扉をくぐると
急に出てくる広い空間。権現平に到着です。
権現平にて
権現平はとても広く、ベンチや椅子も完備。
東屋も綺麗です。
奥には展望台。天気がよければ近くの相模原・町田・愛川町・大和市から、遠くの横浜(みなとみらい)・木更津・渋谷まで見渡す事ができます。
ズームで撮ってみたものの、安いカメラの限界を感じる1枚。奥に見える高層ビル群はみなとみらいでしょうか。
権現平で一息ついたらお目当ての南山に向かいます。
権現平〜南山
今度は閉まっている金網の扉。通ったらちゃんと閉めてね。
南山方面へ。道なりで進んでしまうと違う方向(東南林道)なので気をつけて。
気持ちの良い道になってきました。
長めの階段を登りきり、
周囲がすこし開けてきたら、
南山の頂上はすぐそこです。
南山山頂で丹沢オールスターとご対面
南山山頂では大展望が待ち構えています。
目の前に見えるのは丹沢オールスターの面々。
丹沢オールスターも素晴らしいのですが、エメラルドグリーンの宮ヶ瀬湖も見どころです。
古い写真のためひどい画質で申し訳ないのですが、雪が積もると蛭ヶ岳の近く(鬼ヶ岩ノ頭の下あたり)に白馬の雪形が現れます。
雪が積もっていなくてもうっすら馬の形のようなものが確認出来るので、南山に登ったら是非確かめてみてください。
ベンチもあるのでお弁当でも…といきたいところですが、ここで注意点があります。
この一帯はトビがよく飛んでいます。のんびりお弁当を広げていたら、トビが急降下してきて食べ物をかっさらっていってしまう…なんてことも。食べ物は広げずに都度出して食べる方が良いでしょう。
時間があれば南山からその先の高取山・仏果山へ縦走することもできますが、今回は来た道を戻ります。
下山後、鳥居原ふれあいの館にて
頂上でお弁当も良いのですが、スタート地点である「鳥居原ふれあいの館」で食事をするのもオススメです。食堂の値段も良心的なのですが、売店でお惣菜なども販売していて…
いなり寿司2個、¥110。(店内の撮影許可をいただいています)
お団子90円〜。赤飯、おこわ、五目飯が¥320〜。パン類も充実。
そして¥100の惣菜コーナー。¥290の天ぷら盛り合わせもあったり。
…と、観光施設にもかかわらず良心的な値段なのです。お箸も貰えるので下山後こちらで色々なものを買って外のベンチで宮ヶ瀬湖を見ながら食事するのも良いですね。
この日の私の昼食は、いなり寿司・小松菜おひたし・煮卵の3点で計¥310。¥310で野菜もたんぱく質も糖質も取れるなんて最高かよ。
ただし公園内もやっぱりトビが飛んできますので、外で食べる時はどうぞお気をつけて…。
おわりに
標高544m、往復3時間未満とお手軽なのに大展望の南山。
初心者の練習にも良いですし、お子様とのハイキングにも最適な山のひとつです。
冒頭にも書きましたが蛭が多いので、これから先暖かくなってきたら気をつけて。
そして下山するまですっかり忘れていましたが、春は花粉にも気をつけて…(登っている時は大丈夫だったのに下山したとたんクシャミが止まらず…なぜでしょう)