鉄砲木ノ頭から高指山へ 富士山を眺める低山ハイク
3月の中旬、電車とバスを乗り継いで、山梨県と神奈川県の堺にある「鉄砲木ノ頭」(てっぽうぎのあたま 1,290.8m 別名:明神山)から「高指山」(たかざすやま 1,173.9m)へハイキングに。下山先で温泉を楽しむおまけ付きです。
雪山登山用の重い靴から久しぶりに3シーズン用の靴に履き替え、少し霞んだ青空に春を感じる山行となりました。
アクセス
行き
※富士急山梨バスのHPには「三国山ハイキングコース」の到着時刻が載っていませんが停車します
※このルートの場合「ふじっ湖号周遊クーポン」を買うと都度払いより少しだけ安いです。バスの車内で購入可能
帰り
この写真の撮影日
2018年03月12日(月)
地図
鉄砲木ノ頭・高指山の地図は山と高原地図の「富士山」に載っています。迷うような道ではありませんが、登山には必ず地図を携帯するようにしましょう。
三国山ハイキングコースバス停からまずはパノラマ台を目指す
中央本線で「大月駅」まで行き富士急行線に乗り換え「富士山駅」へ。富士山駅から周遊バスふじっ湖号に乗り、1時間程で「三国山ハイキングコース」に到着。矢印の方向に進みます。
※今回乗ったバスは「ふじっ湖1号(左回り)」のため「ふじっ湖2号(右回り)」に乗った場合は写真道路の反対側に到着します。
ハイキングコースの道標通りに進み
ほどなく舗装路に。直進方面には赤テープもあり一見するとそのまままっすぐ進めそうですが、右に曲がり舗装路を歩くのが正解です。
道路を3〜4分歩くと「パノラマ台」に到着。トイレもあります。
車を止めるスペースもあるので、ピストンでハイキングを楽しまれる方も大勢いらっしゃいます。
パノラマ台からは富士山と山中湖が一望。
開放的なススキの道を登って頂上を目指します。
パノラマ台から鉄砲木ノ頭へ
パノラマ台から鉄砲木ノ頭へはススキに囲まれた道を一直線。道はところどころ荒れていますが、問題の無いレベルです。ゲイターがあった方が良いかもしれません。
振り返ると富士山と山中湖の展望。なんども振り返りたくなる景色です。
鉄砲木ノ頭山頂が見えてきました。
鉄砲木ノ頭山頂に到着。パノラマ台から30分程。
頂上には諏訪神社奥社が祀られています。
雲ひとつ無い天気だと、富士山だけでなく南アルプスの山々も望む事ができます。
逆に雲が多くても低いと雲海に出会えたりもします。
パノラマ台から30分ということもあり、ハイキングではなく写真を撮りに来る人も。
景色を堪能した後は、高指山へ。
鉄砲木ノ頭から高指山を目指す
高指山へ向かう稜線は、冬場は木々の葉が落ちてとても開放的です。しばらく気持ちの良い尾根を歩きます。
杉の木も無いので花粉症の方でも大丈夫かと思いましたが、他の山々から飛んでくるのでダメなものはダメなようで…途中一緒になった殿方曰く、この日も沢山の花粉を感じたそうです…。
切通峠を高指山方面へ。
気持ちの良い尾根が続き、
ススキの中、ポツンと1本の木が現れたら、高指山の頂上はすぐそこです。
高指山から富士岬平
ポツンと出てきた木がある場所はカヤトの原。見晴らしは最高なのですが、頂上かと思って期待しても頂上の標識がありません。
ご心配なく。すぐ先に頂上があります。
高指山山頂。テーブルがあるので、富士山を眺めながらのんびりできる場所です。
ただ、テーブルが1つなので、混雑時には埋まっているかもしれません。
そんな時は次に出てくる分岐点・富士岬平に賭けてみるのも一興です。パノラマ台に車で来た人はたいてい高指山までのピストンなので、この先は空いているのです。
ということで、菰釣山(こもつるしやま)方面へ。分岐点の富士岬平を目指します。
高指山〜富士岬平
高指山から富士岬平間も、冬は葉が落ちて開放的です。
途中、1箇所だけわかりにくいところがありますので気をつけて。
少し急な道を登り返せば
富士岬平に到着です。
ここからの富士山も素晴らしいですよ。
富士岬平から下山:石割の湯へ歩いて温泉にドボン
ここから更に他の山々へも縦走出来ますが、今回は下山して温泉を目指します。
富士山を正面に見ながら、名残惜しいですがススキの道を下ります。
ススキの道が終わり、別荘地をくねくね歩き、
大きな通りへ出て、ローソンが出てくるまで20分ほど車道を歩きます。
目的地の温泉「石割の湯」の看板が出てくるので右に曲がると
ほどなく「石割の湯」温泉にたどり着きます。
バスの本数が少ないので、時間の確認をお忘れなく。
写真を撮ることはできませんでしたが非常に綺麗な施設でお湯もよく、休憩する大広間や食事の提供もあるのでバスが来るまでのんびり過ごす事ができますよ。
おわりに
どちらの山頂も好展望なので、家族連れなら頂上でお弁当をひろげるのも良いですね。
どの山でも同じことですが、遅い時間になると雲が出てくるので朝早くに現地に着くよう行動すると、より良い景色に出会えると思います。
険しい山々も勿論魅力的で達成感もありますが、たまには富士山を間近に見ながらのんびりハイキングも良いものです。